はじめに。
化粧品の防腐について、現在の流れを簡単に。
- 欧州でパラベンを避ける傾向が強く、その波はフェノキシエタノールにも及んでいる
- 原料ベースでも各社が様々な防腐剤・または防腐剤っぽいもの(厳密には防腐剤としての登録はないが防腐効果があるもの)で防腐しているがそれがけっこうバラバラ
- 結果として、製品になったときに「防腐剤っぽいもの」の種類がめちゃめちゃ多くなりがち
という事を踏まえて、私の防腐剤に関する見解は以下の通りです。
- 防腐の基本は、菌・カビ・酵母 に低濃度で幅広く対応できるものを採用したい
- 使用実績・歴史から言うと、やはりパラベンは優秀である
- パラベン以外の防腐剤では防腐剤やそれに準ずる防腐剤っぽい成分の配合量を増やす必要があり、それがかえって刺激になることもある
- パラベンだけがアレルギーがでるわけではなく、防腐剤・防腐剤っぽいものすべて、そのリスクはある
- 日本の大手はまだまだパラベン
- ミストラルもパラベンやフェノキシエタノールを製品によって使い分けている
- 防腐剤は自分にアレルギーがないなら選択肢も広がるのでそこまで気にすることはない
- 「防腐剤っぽいもの」はパッと見わかりにくいので、むしろ注意が必要
ただし。
製品の防腐はパラベン・フェノキシを使い分けていますが、採用している原料の防腐は「防腐っぽいもの」で行われている事も多いです。
(原料の会社は、そうしないとパラベン・フェノキシ使わない化粧品メーカーに原料売れないからね)
だから、結果的に製品になったときに「防腐剤っぽいもの」が増えているのはミストラルも例外ではないのです・・
まぁヨーロッパ(特にフランス)がめちゃくちゃ防腐剤についてセンシティブな姿勢をみせているんだけど、ぶっちゃけ学会誌のアレルギー報告を見ていると、「パラベン・フェノキシ以外の防腐剤」と「防腐剤っぽいもの(防腐剤としての登録はないが防腐効果があるもの)」のアレルギー報告がかなり多く、
うん・・・だからさぁパラベン低濃度の方が安全に使える人も多くいるんじゃないか・・・
市場にパラベン防腐がなくなるのがいい事とは到底思えない・・
と思う今日この頃です。
ということで、本日の話題は「カプリルヒドロキサム酸」
キレート剤の一種ですが、いわゆる「防腐剤っぽいもの」です。
2~3年前の騒動なのですが、
フィンランドで市販保湿製品で接触皮膚炎が全国的に流行している原因として「カプリルヒドロキサム酸」を特定した
ということがありました。
皮膚科医が特定したそうですが、なかなかこういう特定って難しいものなんですけどすごいね
まぁそもそも「全国的に接触皮膚炎が流行っていた」ってところが怖い・・・・
2016年2月には接触皮膚炎が疑われた市販保湿製品が回収され、夏にはすべての製品から原因成分が削除されたらしいです。(フィンランドで)
が。
日本ではこの成分が入った製品ちらほらあるっちゃあるので、少し注意しましょう。
先ほども書いたように、自分にアレルギーがないものまで恐れる必要はないけど、「防腐剤っぽいもの」はぱっと見わからないのでまさかこれが原因だったとは!ということがあるのですよ・・・
昨今のこういった状況も踏まえて、新しい化粧品を試すときは「防腐剤っぽいもの」が増えているということを念頭に、まずはお試しするとか、パッチテストしてみるとか、少し用心してトライしましょうね!
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