今年も行ってまいりました!
化粧品原料展 In cosmetics Global!!
今年はパリでの開催。
いや~~それにしても3年に1回はパリって多すぎじゃございません?
冷静に見ると、3年に1回パリというか、パリ&バルセロナが連続セットでむしろ3年に1回はちょっと変わったところでやるっていうルーティーン、やめない?
つまらんよ。旅人としては毎年場所を変えてくれたら面白いのにと思っていますよ。
まぁでも、物価や治安、アクセスのしやすさやなどなどを考えてのことなんでしょうね。わかりますよ。大人ですから。
ということで、3年ぶりのパリ開催。
3年前はニースに滞在して香水の街グラースなんかも行ったりしたんですけど、今年はおとなしくパリにずっといました。
それではこれを読めば、美容の今がわかるかもしれない in cosmeticsの出張報告です~~
原料トレンドは目立ったテーマがなかった!
今年はこれといった目立ったテーマがなく、各社バラバラというか・・・
去年は猫も杓子も「皮膚常在菌(マイクロバイオーム)」だったってのに!!
まぁしいて言うなら個人的にpickしたいのは
- ミトコンドリア
- V-shape/Y-shape
という感じかなぁ・・・
ミトコンドリアについては、なんというか新しいというよりも原点回帰というような。
細胞を元気にしましょー
細胞の機能を高めましょー
みたいなやつです。
ミストラルでいうと、SK-2のピテラみたいな役割を期待してスキンディレクションに配合している「サッカロミセス」がそれにあたりますね。
細胞に栄養ドリンク飲ませる的な。
そして、V-shape/Y-shape については、これ、ネックラインを含めたフェイスラインの事です。
愛ちゃんとのLINE LIVEでも話しているんですが、昨年のヲタ活中にたくさんの女性を
「加齢とは何か」
「私は無意識に人のどこをみて年齢をある程度見ているか」
という視点をもって観察していて、
- 頬の高さ(目の下あたりの肉付き含め)
- 肌の質感
- フェイスライン(首まわり含む)
などが年齢を判断するうえで無意識に着目している点かなという結論に。
で、このフェイスラインにコミットした原料がちらほらありました。
まぁね、肌の質感・フェイスラインあたりもサーマクールかウルセラあたりを打ち込むのが手っ取り早いですけどね←
あと、中国の原料会社が増えましたねー
化粧品の業界だとやはりメインはヨーロッパの会社が多かったけど、年々増えてるし、年々技術力も増している気がする。
あ、でもね。
キューピーさんのヒアルロン酸をカチオン化(プラスイオンをくっつける)させて洗い流した後も皮膚や髪に吸着して残るみたいな成分があるんですが、中国の会社がまねして作ってて。
ただこれが、水溶液の中にヒアルロン酸とカチオン化物質が入ってるだけで、2つの成分が構造体としてくっついてないから洗い流したらふつうにヒアルロン酸は洗い流されてカチオン化物質だけ残るという中国らしーい原料を出してる会社もありましたね。
まぁまだそんな事やってる会社もあるけど、数年のうちに勢力図がガラっと変わりそうだなとは思いましたよね。
マーケティングトレンドからみる美容の今
- サステナビリティ・脱プラスチックなど環境への配慮
- 人種・性別にとらわれない健康と美(ダイバーシティ)
- パーソナライゼーション
会期中ほとんどマーケティングトレンドのセミナーブースに居ました。
このあたりのワードがよく出てきたように思います。
環境との折り合い
環境への配慮などに関しては、ここ数年ずっとトレンドと言えばトレンドなんですけど、この話をアメリカ在住元某大手化粧品会社企画部の友達に話したら
「環境とかってワードはとてもヨーロッパ的よ・・・余裕があるというか。
西海岸は一番アメリカだとそれっぽい地域だけどそれでもやっぱりヨーロッパと比べると人々の意識レベルが全然違う気がするな・・・
いやだって考えてみて?今、大統領トランプだし♪ 環境問題より経済経済!」
と言ってて、確かにそうかもしれないなぁ・・・と思いました。
プラスチックゴミをいかに減らすかみたいな取り組みもヨーロッパはとても進んでいるけど、化粧品のパッケージなどは中身の耐薬性の問題なども含め脱プラスチックってなかなか難しい問題だなぁと思ったり。
美の固定概念を打ち破れ!
消費の中心がミレニアル世代に移る中、これまでの「美しさとはこういうもの」という決まった概念に自分を寄せていくのではなく、
性別(ジェンダー)や人種(肌の色や髪質)、年齢を超え、「それぞれの美しさ」を見いだす流れが生まれている。
それに伴い、メイクアップブランドではコンシーラーやファンデーションの色味の展開が少ないとある種「差別的」「多様性を認めない」ブランドとして批判の対象になることも。
男性用の化粧品も、スキンケアだけでなくメイクアップ品なども増えてきて、シャネルは美容感度の高い韓国で「男性向けメイク製品」を世界に先駆けてローンチするなどメイクや美容は女性だけのものではなくなっている。
そういった流れをよく表現しているSNSアカウントとして挙げられていた人達
▶Winnieharlow
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▶Madelinesmodeling_
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▶diandraforrest
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▶slickwoods
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より個人に寄り添う製品へ・・
上記とも重なる部分だけど、決まった型・用意された枠に自分を寄せていくのではなく、商品のほうがより個々人の趣向にあわせていく方向に向かっている。
パーソナライゼーション、カスタマイズ、be spoke、made for you・・・・様々な表現の仕方があるけど、これらはテクノロジーなくしてなしえない。
ビックデータの分析、色や情報をスキャニングして割り振る技術(カラー診断や髪型シュミレーション)、スマートウォッチなどに代表されるウェアラブル端末などの技術の進歩により加速していくと思われる・・・
グローバル企業によるテクノロジー×パーソナライゼーション例
▶https://www.laroche-posay.us/my-skin-track-uv
▶https://oralb.com/en-us/products/compare/genius
▶FUTURE X Smart Store by SK-II
ところで。
色物・スキンケア・香りモノのパーソナライゼーションにおいてはいくつかのフェーズがありますよね。
▶今ある製品で合うものを分類・オススメ
▶パーツの組み合わせでカスタマイズ
▶フルオーダーメイド
これは私の意見だけど、
実際に美容の現場において、個人にあったものをオリジナルで1から作るフルオーダーメイドというのは、正直ビジネスとしてはなかなか難しいのでは?と思っていて・・
(昔、プリスクリプティブっていう自分の肌にピッタリマッチしたファンデーションを作ってくれる会社あったけど、なくなったよね・・・)
スキンケアについても常在菌や肌のたんぱく質や遺伝子情報を分析してその人にあった保湿液を作ろうなんていうサービスは結構前からあるわけなんです。
ですが、実際にはそこまでメジャーにはなっていないのは、価格に見合った実感が伴いにくいのかな・・・とかね・・・
こういったテクノロジーは、パーソナルカラー診断のように「似合うものを見つけやすく」だったり、たくさんの選択肢からより選びやすくするために・・という使い道がまだまだ王道かもしれません。
あと、「今の自分を受け入れる事」と「理想の自分に寄せていく事」どちらがしたいのか、またどちらをターゲットにするのかで商品の方向性が全然変わってきますよね。
「美しさはこういうもんですよ」という古い固定概念はどうでもいいけど、各々「私が目指したい美しさ」というものはあるでしょうし。
製品を提供する側は、その辺りを履き違えると痛い目を見るポイントでもあるなと思いました。うん。
うまく伝わるかわからないけど、伝わってます??
服も化粧品もなりたい自分になるためのツールとしての意味合いが割と強いから、「100%今のアナタに合わせた商品」という視点だと売れないかもね。という事ね。
最後に。
世界的にフェイスマスクが流行ってるね!!と思いました。(雑)
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