ミストラルでは、以前から皮膚の常在菌を大事~~と思っていて、いやもうなんなら一番最初に作った保湿液のメインコンセプトはまさに
「皮膚常在菌を整える」でした。
さて、今一度「皮膚常在菌とは、なんぞや」ということなんですが、皮膚の上にいる様々な菌の総称で、例えばニキビの原因になるアクネ菌なんかも常在菌の一種です。
この常在菌には、おなかの中の大腸菌と同様「善玉」と「悪玉」がいます。
アクネ菌はニキビの原因ということで有名なので悪玉菌と思われがちですが、実は善玉。
アクネ菌は誰の肌にも存在していて、量とか種類とかによってニキビになりうるんですね。
そして、他には「表皮ブドウ球菌」というのも善玉菌ですが、名前が似ている「黄色ブドウ球菌」というのは悪玉です。
アトピー肌はこの黄色ブドウ球菌が多いといわれていて、しかも、一度悪玉が増えた環境ができてしまうと、なかなか善玉が挽回するのが大変。
だから、善玉菌が心地よい環境をつくろうぜ~!というのが「スキンディレクション」の元々のコンセプトなんです。
ということで、皮膚の常在菌関係の情報はわりとウォッチしているのですが、以前にこんな記事を書いたことがありまして。
ぶしつけなメールにも、丁寧にご回答いただいたあの野嶽先生が、長崎国際大学から岡山理科大学に移籍されたというご連絡を頂いたので
岡山行ってきましたーーーー!
夜ごはんもご一緒したのに、こんな写真しかないぐらい、ずーーーっとしゃべくりまくってまして。↑
10年前外車ディーラー営業時代に着ていたトレンチコートをいまだに着るわたし。高名な先生と会うっつーのに、MA-1とかレザーブルゾンとかしかなくて、慌てて眠っていたトレンチ引っ張り出してきました。
さらに、岡山大学の冨田先生にもむりっくりアポをとりつけまして。
冨田先生は、2年前に学会でご講演をされていたのを聞いたことがご縁でして、
アクネ菌のゲノム解析(遺伝子解析)
をされている先生です。
アクネ菌は誰しも持っていて、それ自体は悪者ではないという話をしましたが、まさにそのアクネ菌をゲノム解析することによって、
ニキビ肌の人のアクネ菌と普通肌の人のアクネ菌の違いを調べました!というご講演でした。
アクネ菌をゲノム解析したのは、冨田先生が初めてだそうで、とっても興味深かったんですよねー
そのうち、ニキビ肌の人が特有で持っているアクネ菌の遺伝子対策の成分なんかも開発されるかもしれませんね。
アメリカ(冨田先生はアメリカに留学していた)は約10年前とーーーってもとっても進んでいたけど、今はあらゆる最新機器を中国がわさーっと買っていく!
なんてお話しもあったりで、やはり・・・存在感ありありの中国。
私は、ゲノム解析って、つくづく「予防医学」だなーと思っていて。
これから、生まれた瞬間に、「あ、ここ病気になりそうな遺伝子持ってる」って即座にわかって、対策とれちゃったりする世の中になってくるかもしれませんが、そうなってくるとやっぱりぶち当たるのが、
人間の寿命が伸びるのって果たしていいことなの?
みたいな問題ね・・・・
もはや100年人生とか言われ始めている私たちですが、これがズンズン伸びたり、はたまた死なないなんてことが起きたり、遺伝子組み換えとうもろこしどころか、遺伝子組み換え人間とかも出てきたりしたら、それって人類にとっていいことなんだろうか?という・・・
寿命が延びるとして、めっちゃ老化した状態が長いのも嫌だから、どの年齢(見た目)を長くしたいですか~?とか、タラレバ話しつつ、楽しい夜が更けていきました。
野嶽先生、冨田先生お忙しい中ありがとうございました~☆
野嶽先生
http://renkei.office.ous.ac.jp/ousresnavi/#02_01_113