先日、こんな本を読んでみました↓
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証だの気血水だのという東洋思想に縛られず、漢方を西洋薬と同じように処方している先生です。
大前提として、漢方は植物の力で優しいとかってイメージがあるかもしれませんが、ゆっても、植物の中のなんらかの「化学物質」が効いてるわけです。
これは化粧品でも同じで、植物とケミカルを全く切り離して考えている人?サイト?とかありますけど、植物エキスが効くのも、植物の中のなんらかの「化学物質」が効いているわけです。
現代の西洋薬だって、伝統的に使われてきた薬草とかから薬効成分を特定してそれを化学的に合成してつくられたりしているわけです。
で、漢方の何がすごいかというと、様々な薬効の生薬を「組み合わせる」ことで、「点」ではなく、「面」でアプローチしていくことではないかなと思うのです。
逆にこの「多成分性」が「何がどのように効いているのかの科学的根拠の解明」を難しくして長らく単成分の西洋薬に虐げられてきたのですが・・・
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西洋薬には炎症を抑える薬は2種類しかない
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炎症を鎮めるという働きは現代医学で最も不得意とする分野
だそうで。
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実際、炎症を鎮める西洋薬は、副腎皮質ホルモン剤(いわゆるステロイド)と鎮痛剤のNSAIDs(非ステロイド性抗炎症剤)しかない。
これらは炎症を抑える力は強いものの、全身に作用するので体にダメージを与えやすく、体の免疫力まで大幅に落としてしまいます。
ですから、使用できるケースが限られます。
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いやね・・・・なるほどねという言葉しか見つからなかった。
肌の話にしちゃいますが、私の周りで「急にあらゆる化粧品が合わなくなった」という方がちらほらいらっしゃったのですが、よくよく聞いてみると、皮膚科でステロイド処方されててそれをよく使ってた人達なんですよね。
私はけっこうズボラなのもあるし、化粧品の使用試験とかをするので、吹き出物ができても、その後悪化しないかとか、どのくらいで治るかとか経過をみたいからステロイドとか塗らないんですよね。だからたまに「どうした?どうした?」っていうぐらい荒れたりします(笑)
美意識高い人は、ちょっと何かできたりすると皮膚科に駆け込んで、
皮膚科も「とりあえず使用してる化粧品は全部使うのやめて、ステロイド塗って。あとはワセリンで。」みたいなことになりがちじゃないですか。
でももう、西洋薬ではそれ以外どうすることもできないんでしょうがないです。
で、そのあとの「結果どんな化粧品もぶつぶつしたり、赤くなったりして何も使えなくなった」っていうのはステロイド使いすぎでやっぱり免疫弱っちゃったかな・・・・としか思えない症状だなと。
つまり、西洋薬での鎮静剤は、炎症もぶったたくけど、他の部分もぶったたく。という感じ。
漢方は、免疫力をあげて、さらに炎症も抑えるので、西洋薬の穴埋めとして最高の武器になると先生はおっしゃっています。
先生は、もちろん西洋薬を否定しているわけではないです。
ただ、西洋薬だけだと限界があるとおっしゃってて、それは漢方で同じクラスだったお医者さん、薬剤師さんや看護師さん、製薬会社の人などなどもみんな言ってました。
例えば、何か不調があって、病院に行って、細かく検査しても数値が正常値の場合って、「ストレスですね」とか「自律神経の乱れですね」とかで片付けられてしまいますよね。こういう「よくわかんないはっきりしない不調」に漢方っていいんですよね。
この本には、先生が「こういう症状にはこの漢方を処方していますよ」ということがまとまっているのと、いやいや漢方なんて効かないでしょ・・・って思ってる人(私もかつて思っていました)にぜひ読んでもらいたい本です!!
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やっぱりこの先生も初期に大量投与している
もともと漢方ってだいたい1日3回、食前か食間(食事が終わってから2時間後)に飲むのが一般的で、これがなかなか飲み忘れとかが出やすいのですが、規定量なら、
起きてすぐ
午後3時頃
寝る前に飲むとだいたい8時間おきぐらいになって、だいたい漢方がまんべんなくムラなく効くからおすすめ!
と書いてあるのですが、
急性期の病気に対しては、最初の1~2日は規定の2~3倍、ときには5倍くらい多めに処方することもあります。
とのこと。つまり、4時間おきだったり、2時間おきとかに飲んでいくんだそうです。(もちろんこれは医師の指導の下)
以前、美のドーピング漢方・肌荒れニキビ編でご紹介した野本先生も
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はじめの3週間は1.5倍処方する。
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という話を書いていて、やはり、日本での処方量は少ないようで、それゆえ「漢方は効きが悪い」と思われているゆえんではないか・・ということがちらっと書いてあったのですが、もし、漢方を飲んでいて悪化はしないけど、「これ・・・効いてんのかな?」と思う場合は、飲む量を増やしてみようと思いました。
あと、
漢方薬を食後に飲むと、2割ぐらい効き目が落ちます
って書いてあったから、それも注意・・・
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塗り薬(湿布含む)でのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症剤)について知っておいてほしいこと
これは本とは関係ありません。
塗り薬で、NSAIDsは、関節痛や筋肉痛などに使われる消炎鎮痛薬や、アトピーやにきびなどに使われる皮膚炎薬に使用されていますが、副作用で「光線過敏症」があります。
光線過敏症とは、日光などの照射を受けた皮膚に,異常な皮膚反応を起こしてしまう疾患群です。
通常,顔面,頚部,上胸部 V 領域,手背などの露光部位に限局して皮疹がみられます。薬剤性のものを含め多くの光線過敏症は、主に UVA (長波長紫外線:320~400nm)が作用波長です。
NSAIDsのうち特にケトプロフィン、ジクロフェナクナトリウム、ピロキシカムは医療用外用剤において重篤な光線過敏症の副作用が報告されており、十分な情報提供が必要です。▷紫外線吸収剤(オキシベンゾン・オクトクリレン)との併用で特に注意
近年、海外ではケトプロフェンと日焼け止めを併用することにより、光線過敏症が増強され重篤な副作用へ発展する症例が報告されています。
これは、日焼け止めに含まれるオキシベンゾンやオクトクリレンという物質とケトプロフェンが共に光線過敏症を発症(交叉感作※ 2)するためです。※ 2 交叉感作
アレルギーの原因物質と、それと類似した化学構造をもった物質が含まれた薬を併用することにより、両者でアレルギー反応が発症し副作用が増強される作用
詳しくはこちら→ http://selfmed.jp/iredsiss/sample/consult.html
去年、スリランカで転んで日本に帰ってきてから湿布薬もらったのですが、その時に
「日光にあたらないように気を付けてーーーー!!!」
って言われたなーそういえば。と思いました。
ステロイドじゃないからといって、安心はできない。
気を付けましょう~♪
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